とある放射線技師のお仕事blog

CTやらMRIを操作して気づいたことを綴っていきます。 放射線技師はアイデアで勝負?!

CT 使い倒したい…まずは石灰化除去?!

石灰化除去のお話です。
再編集篇になります。

単純CT 自体はやることはさほどで、病気を見つけて拡大したり、MPR作ったり、、

造影CT だとやることいっぱいで仕事してる感あります、ということで。というか1人だと忙しいです。

まずは画像です。

f:id:check13gogo:20180327194301j:plain

f:id:check13gogo:20180327194702j:plain

冠動脈だけをだす自体、もはやセミオートで描出可能で珍しくもないけれど、、


f:id:check13gogo:20180327192930j:plain

f:id:check13gogo:20180327193017j:plain



冠動脈に限らず、MIPとかVRとか実際のところ狭窄はわからないし、見かけ倒しになりがちです。
MIPでの重なりやソフトプラークでは少し判断に迷うことがあると思うので、きちんと血管の選択ができていれば抹消をはっきり描出できるのはVRのいいところだと思います。

デュアルエナジーでカルシウム除去もあるけど、精度、使い勝手がいまいち…

そもそも冠動脈撮影ではデュアルエナジーよりも時間分解能優先で使いません、というか必要ないよね的な、、
血管を一本一本評価するのに石灰化をはずしても、、

むしろ腹部や下肢で石灰化を透明化すれば簡易的な高度狭窄の目星はつけられるのでドクターには喜ばれそうです。
精度気にして画像つくらなきゃならないから少したいへんですけど、慣れるしかないですね。

モデルとしてワークステーションに保存しておけばデフォルトはすぐ作れるので、石灰化ガチガチの場合に重宝します。


画像を出す以上は過小、過大評価に繋がらないよう気を付けましょう。