CT dual energy の応用
今回は画像なしです。
久しぶりにつぶやきます。
CTのdual energyを触っていたところ思わぬ不具合をみつけ、このまま使えなくなってしまうんじゃないかという気持ちでがっかりしてました。
まだ確認中なので、どうなることやら、、
かなり前に話したところですが、dual energyの応用でなにができるか、その一つの最も使われるであろう、仮想単色x線画像についてです。
以前にも述べたDE画像➕ワークステーションでの作業は、下火な感じはしますが、見栄でもなく個人的には可能性が大きいと思います。
実は仮想画像は特にlow kev(70 kev以下)になるほど純粋なデータとしてはあまり見やすいものではありません。そこでもともとのデータ(例えば100KVとか140KVとかの画像、mixした画像)に純粋な仮想単色x線のコントラストを上乗せしてつくることで40kevの画像を、診断やワークステーションで使える画像にしているようです。
簡単にいうと、①撮像したコントラスト(例えば100KV〜140KV)に②仮想で作り出したコントラスト分を加算(引算)している
らしいです。
さらに②の仮想で作り出すデータは、CT値全てを計算しますが、制限はありますが、範囲を選ぶこともできます。
例えば、計算する対象のCT値を100HU以下にするということもできます。
こうすると②は100HU以下のCTのみが計算されて、①のデータと合体します。
つまり、100HU以上は120kv(仮)相当、100HU以下では40 kev相当の混在したコントラストの画像を作り出すことが可能です。
ワークステーションでは造影剤のCT値が高すぎると自動で骨を外すことができなくなります。
もしくはWS側のチューニングが必要になります。
そこでこの設定が生きてきます。
、、これを何ヶ月か前に行っていたのに、先日なぜか対象とするCT値の範囲設定が効かなくなっていることに気づき、できなくなってしまった次第です。アプリの方も対応してくれたもののわからないみたいで、、
そもそも計算させるCT値に範囲を設ける発想がなかったようで何に使うのかとも言われ、このあたりをイジるのはあまり行われていないようです。