とある放射線技師のお仕事blog

CTやらMRIを操作して気づいたことを綴っていきます。 放射線技師はアイデアで勝負?!

CT 嬉しい超高速撮影

CTのプロトコルに関してです。扱っている装置の特徴で、非常に早く撮影できるモードがあります。
珍しくない話しですが、一瞬で撮れてしまう嬉しさってありますね。

ネタがないからこんなありふれた題材、というわけではないです。

DEやWSに悶々と悩む一方で、高速撮影はありがたいなと日々の仕事でよく感じます。

 

動きによるとり直しの心配がなく、高齢の方にも優しい、画質はトレードオフの関係ですが、速いってだけで、どんとこいってなります笑

患者さんも息止め心配でしょうけど、撮影者側も常に息止めできてるか心配なんですよね。
ブレてました~、、なんてのはいいこと一つもないわけで、やはり高速であるのは正義なんでしょう。


高速撮影モードは、使う場面は限られてきますが、なんだかんだで、普段使いになってくる可能性があるとおもいます。

CTの高速撮影が検出器の多列化によって進んできたなかで、扱ってる装置はかなりキレイに撮れる部類ではと感じています。

 

心臓の動きや拍動が抑えられたりする理由で、胸部単純ではよく多用してます。スクリーニングでは充分で大丈夫そうということで重宝してます。

 

新人さんの勘違いで速くとれるから線量が減るというわけでもなく、そもそも息止めの時間を決めて、ピッチや回転時間と他設定していけば、線量を決めて低被曝に努めることができます。

極当たり前ですが、全ての検査で高速撮影が第一選択にはなりません。

 

軟部条件で拡大すれば相応の画質です、、

 

それでも、実際、高速撮影を胸部造影で使ったらしいデータがあったので試しにMIPを作ってみましたが、そこそこの画質がつくれました。

 

造影のコントラストではなかなかの精度を叩き出してくれました。

 この場合、線量的にも部位が胸部という点が幸いしていたと思われます。

この技術、改めてすごいなと感じました。

 

体厚や拡大再構成要する精査では厳しくなりますが、驚異の撮影スピードは撮影する側にとっても安心で、CTAで使うなら造影剤量も減らせます。

 

 プロトコルもたいして検討できていませんが、いろいろ工夫できそうです。