CTで水画像
今回はなかなか面白い画像です。
myeloです。
おまけです。
色々作ってみました。
全て単純CT(dual energy)のデータです。
水画像ライクとでもいいますか。
あくまでCTデータのコントラストなので臨床に出すには扱いが非常に慎重にならざるを得ません。
精度や被曝の問題もあります。なので、これらの画像を得るために撮像をするということはしていないですが、このようなことができると知っておいてもいいのだと思います。
同じCT値の成分の弁別ができるのであれば、マッピングのようなコントラストをつけることや取り出すこともできるはずです。
そこで水やその近辺のCT値の成分を取り出してみるということをしてみました。
ただしあくまでCTデータです。
例えばMRCPと今回の方法で胆嚢胆管描出したものと当然意味や意義は異なります。
CT値毎の棲み分けと取り出しが新しい表現につながっていきそうです。
CT dual energy の応用
今回は画像なしです。
久しぶりにつぶやきます。
CTのdual energyを触っていたところ思わぬ不具合をみつけ、このまま使えなくなってしまうんじゃないかという気持ちでがっかりしてました。
まだ確認中なので、どうなることやら、、
かなり前に話したところですが、dual energyの応用でなにができるか、その一つの最も使われるであろう、仮想単色x線画像についてです。
以前にも述べたDE画像➕ワークステーションでの作業は、下火な感じはしますが、見栄でもなく個人的には可能性が大きいと思います。
実は仮想画像は特にlow kev(70 kev以下)になるほど純粋なデータとしてはあまり見やすいものではありません。そこでもともとのデータ(例えば100KVとか140KVとかの画像、mixした画像)に純粋な仮想単色x線のコントラストを上乗せしてつくることで40kevの画像を、診断やワークステーションで使える画像にしているようです。
簡単にいうと、①撮像したコントラスト(例えば100KV〜140KV)に②仮想で作り出したコントラスト分を加算(引算)している
らしいです。
さらに②の仮想で作り出すデータは、CT値全てを計算しますが、制限はありますが、範囲を選ぶこともできます。
例えば、計算する対象のCT値を100HU以下にするということもできます。
こうすると②は100HU以下のCTのみが計算されて、①のデータと合体します。
つまり、100HU以上は120kv(仮)相当、100HU以下では40 kev相当の混在したコントラストの画像を作り出すことが可能です。
ワークステーションでは造影剤のCT値が高すぎると自動で骨を外すことができなくなります。
もしくはWS側のチューニングが必要になります。
そこでこの設定が生きてきます。
、、これを何ヶ月か前に行っていたのに、先日なぜか対象とするCT値の範囲設定が効かなくなっていることに気づき、できなくなってしまった次第です。アプリの方も対応してくれたもののわからないみたいで、、
そもそも計算させるCT値に範囲を設ける発想がなかったようで何に使うのかとも言われ、このあたりをイジるのはあまり行われていないようです。
お久しぶりです2
残っていたデータから画像を作ってみました。
まずは画像から。
DE40kev画像→動脈相のサブトラ→ws処理
CTVといいますか、やってみたらうまくできました。サブトラ自体あまり使っていないのですが、wsの使い道をということで作ってみました。
40kevの使い道はやはり、このあたりが妥当なんでしょう。もう少し一連の作業が効率よかったらと思います。
下肢などCTVは動脈相を撮ればさらなる描出につながりますが、、、
コントラスト的にヨードはかなり必要な感じがするのでなかなか減らせません。
後から追加注入して、DEで動脈強調↑からの外しもありなんでしょうか。
とりあえず動脈のct値をあげて除去すればこんな画像も可能ですね。
お久しぶりです。
いろいろと考えるところがあったりなかったりで、ログインもかなり久しぶりとなってしまいました。
日々、MRI の研鑽に勤しんでいるつもりですが、頭が疲れますね。
面白い発見があったらまたぼちぼち載せて行こうと思います。
久しぶりの今回はdual energyCTです。
個人的にすごいかもと考えているところで、骨転移の描出についてです。既出かもしれませんが、一見の価値はありそうです。
骨とヨードの2materialdecomposition 、カルシウムと骨髄組織の3material decomposition などのアプリをつかっていけば理論上は骨内の病変描出は可能性があると考えてますが、なかなか難しいようです。
dual energy でなく、サブトラによる濃染検出、描出なんかは有名です。
現在、メーカーさんや学会ではdual energy はどこまで進んでいるのでしょうか、、
その辺りを念頭にいろいろ試したり設定を変えてみたところ、こんな画像が作れました。
ということで、肝癌の骨転移の症例です。
指し示したところは、病変がありそうということです。
なかなか使えそうな気もしますが、検証するに時間もかかりそうなうえ、自分の職場ではなかなか難しいところがあります。撮影毎に必要性やら被曝やら考慮しなければなりません。
今回の画像はいくつか判りやすい骨腫瘍の部分を把握してから画像を作り込んでいきました。
見てもわかるように腸骨や仙骨、細かな部分の評価はできず、あくまで補助画像として出せそうですが、前もって読影医と相談しながらになります。
さらに撮影条件や分離の計算設定によって大きく結果が変わってしまうことが考えられます。
今回の画像は転移性骨腫瘍でも血流にやや富んでいるCT 値が低いもののみに有用かもと考えています。
踏まえると、病変のCT 値毎にすみわけが必要であったり、DE 画像の一括まとめて重ね合わせるアプリが必要だったりするのかもしれません。
検出能もよくわからず、まだまだ途上のdual energy CT ですが、アプリケーションや計算能力の進化で簡便かつ存在診断に役立つような次世代のCTアプリケーション がででくるんでしょうか。
CT 造影で血管を描出してみた その3
最初の冠動脈で出した石灰化の透明表示です。
個人的におすすめの表示方法です。
まずMIP を作っていきます。
続いて、
石灰化の透明表示です。
カラーでもいいのですが、あえてMIPになぞらえてます。
骨がはずせれば、MIP なりVRで表示していきます。そのあと、血管の石灰化除去をおこないます。
CT 値が高いものを表示しなければ石灰化を透明にすることができ、データの引き算をする手間や調整がないので、より簡便です。
透明表示は一度WSにモデルとして作ってしまえばMIP 作成後に、一手間ですむし、石灰化の透明表示を追加して血管の評価はこれで十分ではないでしょうか。
ドクターの印象として石灰化を外したMIP のほうがいい、、ということでたまにしか作っていませんが、どんなWS でも作れて簡便かつ有益な方法だと思います。
CT 造影で血管を描出してみた その2
本日はCT でした。
石灰化ガチガチな患者さんがいたので、久しぶりに除去してみました。
まずは画像から。
画像の大きさが違っちゃってますが、m(_ _)m
WSでMIPの石灰化除去です。
精度の問題はありますが、見易さを重視してやや削り気味にだしてあります。
画像の目的としては狭窄箇所の目星をつけるためのものとして出しているので、怪しいところがあれば元画像の確認ですね。
血管を検査目的としていないときには、かなり読影のサポートになるはずです。
石灰化の部分もCT 値の幅をもっているのでキレイに出すのは難しいですが、あくまで目安として出すことが良いかもしれません。
一手間掛かりますが、やっぱり有用です。