とある放射線技師のお仕事blog

CTやらMRIを操作して気づいたことを綴っていきます。 放射線技師はアイデアで勝負?!

MRI 1.5Tって、、

今週は1.5Tです。


他メーカーの1.5Tは扱ったことが少ないのでよくわかりませんが、使っているのは10年たった、そろそろ部品の製造がおわるらしい、買い替えの頃合い(?)となったP社の装置です。

 この装置はパラメーターをイジっていくうえで非常に扱いやすかった印象です。


たま~にバージョンアップをしてきましたが、まだまだ現役です。

 

数年前のP社の勉強会は非常にレベルが高い印象で、よく通ったものです。マニアックな技師さん達がこぞって新しい撮像を開発していた気がします。


そんな1.5Tですが、息の長いシリーズになるのかな?と考えています。

 

3Tと比較するとSARの問題が少ない点は扱いやすく、シーケンスや部位によっては画質も引けをとりません。もちろん現役ではっきり言って買い替えがもったいないくらいです。

 

機器展示でも新しい1.5Tが発表されてました。ここ何年かでコイルにおいてデジタルシステムが普及していきているようです。これによってSNが1.2倍~にアップしていくそうです。

 

長年培った経験によって1.5Tはシーケンス的に確立されつつあると感じてますし、1.5Tでしか使えない技もあるかと思います。

 

脂肪抑制をみても1.5Tで優秀だったfsも3Tでは広範囲の使用で扱いにくかったり、t1wやbalancedシーケンスも厳しくなります。聞いた話しでは、心臓のMRAなんかはまだまだみたいです。

おそらく、長年の経験で1.5のほうが特殊な撮影に強く、まだまだ3Tではルーチンを高速で撮像していく使い方が良さそうな印象です。

 

DIXON法のように多エコーで時間短縮につなげていくのは3Tならではかもしれません。

 

SARに引っかからない撮像がメインで、マトリックスはほどほどに多エコー取得によって画像の種類を多く、検査時間を短くする方向になっていくのかもしれません。


検査時間が非常に短いような時代がくるんでしょうか、、