MRI この設定、実に面白い
kspace と信号強度の関係について述べさせてもらったので、、実用編です。
文章がめちゃくちゃになってたので少し訂正しました笑
2D singleshot heavy t2について検討していきます。
知ってる技師さんからすればあるあるですが、理解できると気持ちいいところです。
myelo、MRCP、KUB、Bpass、、水成分だけを強調したいときに多用されます。
導入時は1.5Tに負けてしまう画像ばかりで、先生からも、myeloが汚い、一本一本の神経を描出しろ!と喝が、、1.5の設定を見ながら、思い出すよう作り直しました。
まだ作れていない部位もありますが、基本的な設定は同じなので、
今回はMRCP に関して考えてみます。
どうやらこのシーケンスのポイントはハーフフーリエやparallel imaging を使わないところにあるようです。mrcpに関しては動きによる制限もあるので、ちょっと検討が必要ですが、、
k 空間におけるラインの充填を全く省略しないという使い方です。
技師にとって武器となる考え方の一つです。
ついつい時短に走りがちですが、水成分だけだからといって侮るなかれ、神経の通り道や細い管の描出は、明瞭に詳細にするため、k空間の辺縁系の成分が必要です。
動きについては1TR で高速収集するので問題ありませんが、SN が限定されます。
しかも加算回数を増やすとなると動きの影響はなんとも言えません。
MRCPはそんなこんなで通常は息止め、加算回数1です。
そしてやっぱりでてくるfsですが、なかなか厳しいものもあります。
かなり長いTE は脂肪の回復がおきてきますから、抑制精度に影響します。
メーカーさんによって設定の違いはいくらかありますが、とりあえずブラーリングやらアーチファクトの影響を考え、エコースペースが最短になるよう努めます。
これがなかなかたいへんで、いろいろ探しました。
連続するリフォーカシングパルスの間隔をギュッ!と縮めて、打つわけです。
そしてこのシーケンス、面白い設定です。
取得された信号は、kspaceのラインに、端から端へとlinear(直線的)に充填されていきます。
Singleshot でマトリックスを増やし、
エコースペースを最短、
kspaceの充填を省略しない設定をしていくと、
むしろ必要となるTEが1000近くになります。
heavyt2だからといってただTE をあげても綺麗な画像は得られません。
linear なのでおのずとTE は伸びてきて、heavy t2になっていくわけですが、まぁムダがありません。
結果的に水成分のみ写しだされていくわけです。