とある放射線技師のお仕事blog

CTやらMRIを操作して気づいたことを綴っていきます。 放射線技師はアイデアで勝負?!

MRI プロトコルを作ろう 1.5Tの頭部t2w編

(過去編集)

頭のt2wの検討です。

今さらなんでと思われるでしょうが、ルーチンなら角度をあわせたり、厚みや間隔を調整するくらいです。

装置によってはもはやオートマチックですし、MRAをつくったり、病変みつけて1、2シリーズ追加するくらいです。


普段から頭部が多いのでよくパラメーターをいじってますが、改良に改良を重ねていくとわかるのはt2wって奥が深いってことです笑

 

実は3Tの導入にあたり、ドクターから3mm厚レベルのルーチンを作れということでマトリックスもFOV230にたいして512×0.8という厳しい設定で作ってきました。加算回数1のparallel imaging必須なのに、2分以内の撮影でアーチもほどほど、なぜか申し分ない画像が得られます。1.5ではやはりここまでの画像は出ません。3Tゴイスーです。もしくはメーカーさんのpallale imagingの技術がすごいのかもしれません。


 頭部はいろんなシーケンスを撮影しますが、t2wは多くの時短テクニックが使えます。

SNを気にしながら余裕があれば時短につなげていきますが、相対値はメーカーによって異なり、成分による信号強度を加味した信号レベルやシーケンス的に増減する場合のみと様々だと思われます。


とりあえずnoisyにならないように気をつけて、さらに、昔は気兼ねしていたのですが、マトリックスをあげ気味にして後処理フィルターでスムージングをしています。コントラスト強調にしてもスムージングにしても、もともとの信号が潰れるので見易いレベルに少しだけほんのり掛けていきます。

 

頭部のt2wは白質や灰白質コントラストを気にしたり、髄液も大後頭孔のレベルではフローボイドもおきるし、フローアーチファクトも乗っかりやすく、脂肪で覆われた眼窩はモーションがでやすいので、パラメーターをいじるには十分です。

 賛否両論あるかもしれませんが自分なりの考えを述べていきます。


次回につづく 笑